エリーゼにはスペアタイヤが無いので、ホイールを修理に預けるにはジャッキスタンド(いわゆるウマ)をかける必要がある。
ネットでジャッキポイントを調べたのだがどうも要領を得ない。「不用意にリフトで上げるとひっくり返る」とか物騒なことが書いてあったりする。
まずは基本に立ち返って車載マニュアルをチェック。

普通の車は片側で前後2箇所のジャッキポイントが存在するが、エリーゼでは4箇所もある。
特徴的なのは図中Aのポイントで、ここは1箇所で片側前後両輪を一気に持ち上げるポイント。そしてリフトで上げるときにはB-CかB-Dの組み合わせを使うらしい。
「ひっくり返る」という話になってしまうのは、CもDもアンダーパネルを外さないとジャッキポイントが出てこないからのようだ。知らずに見えているポイントA-Bにリフトをかけて車体全体を持ち上げると後ろにひっくり返ってしまうことがある訳だ(Aは前後を持ち上げる重心位置にあるのだから当然だ…)。
ここで問題なのは
・アンダーパネルを外さないとリアのジャッキポイントが出てこない
・パネルを外すには車体下にもぐらないとならない
・でももぐるためには車体を持ち上げないと…
ということで、まずはなんとかして車体下に安全にもぐる隙間を空ける必要がある。
で、用意したのがカースロープ。高さ20cmのもので乗り上げると充分下に潜れるスペースができた。

潜ってみたのが下の写真。リアディフューザーとエンジンのアンダーパネルがあるが、エンジンアンダーパネルを外すことに。手前の赤い5つの丸がリアディフューザーとエンジンのパネルを友締めしているのだがエンジン側が被さる形で留まっていたので。他の赤い丸6つも足した計11個がM8, 青い丸5つがM13で計16個のボルトを外すとエンジンアンダーパネルが外れる。手前の青丸2個のボルトを最後に外すとパネルが落ちてこないので作業が楽。

パネルを外した状態の写真。赤丸がCのポイントなのでここにジャッキスタンドをかける。Dのポイントはリアディフューザーパネルを外さないと出てこないようなので今回は特定せず。


油圧ジャッキをAポイントにかけて先の写真のCポイントにジャッキスタンドをセット、カースロープを外す。Aは片側全体を持ち上げるポイントなのでこの作業の間は前輪も一緒に浮く(笑)。


油圧ジャッキをゆっくり降ろして反対側も同様に。先ほど写真を撮り忘れたが逆側の前輪には安全のためタイヤストッパーをかませましょう。

これでリアタイヤが外せる状態になったので、晴れてリアホイールをホイールリペアに。直ったら今度は逆の手順で戻す。
エリーゼの整備は大変なのが良く判ったので、メンテはやはりプロに任せたい。