2008年06月26日

TU-880 試聴

スピーカーUMU-131XSの試聴機が届いたのでようやくTU-880をまともに試聴できることに。
まずは、UMU-131XSを我が家の安物のAVアンプ(DSP-AX630)につないでその状態でのUMU-131XS自体の音を確認。
幾らバックロードホーンとは言え5cmのスピーカーじゃあ低音は全然駄目だろうと思っていたが予想外に低音が出る。もちろんスピーカー口径とエンクロージャーの大きさにすれば、の話で絶対的なレベルで考えるとかなり厳しい。でもこれなら聴く音楽によってはサブウーファーが無くても我慢できるかな、というレベルだ。
逆に中高音の伸びと解像感は凄い。なんというかユニットがすごく良く動いている感じがする。

と書いた所でUMU-131XSをTU-880につなぎ換えて聴いてみる。
一聴して判るのは明らかにTU-880の方が中高音の伸びがさらに良く、定位感もある感じがする。さらに言えば解像感もTU-880の方が高いようだ。そういう意味ではいわゆる昔の真空管のイメージは全然無い。
対して低音は元々スピーカー自体が苦しかったのだが、さらにおとなしくなってしまった。何というかさらに一歩奥に下がってしまった感じ。(ただし私自身は日頃自宅でもサブウーファー付きの音に慣れてしまっているし、ipodでもSHURE E5Cというバカみたいに低音が出るイヤホンを使っているので私の耳自体がちょっと偏ってる気はする)
全体的に安物AVアンプよりは全然良い音がするのだが、色々聴いてみるとソースを選ぶ。
一応自宅のCDから適当に節操なく聴いてみた感想は以下の通り。
(比較対象はあくまで安物AVアンプなのでその点はご了承を)

Bjork - pleasure is all mine (medula)
Bjork - where is the line (medula)
このアルバムはほとんど肉声ばかり使った曲なのでTU-880で聴くとやたらボーカルに色気が出て面白い。pleasure is...は男声バスがかなり引っ込んでしまうのが残念だけど全体としてはすごく響きが良い。しかしwhere is...のディストーションのような歪みフィルターがかけてある部分はなんかぐちゃぐちゃになってしまって気持ち悪い音に。

Ewa Poblocka - ポロネーズ3番 イ長調[軍隊] (ショパン名曲集)
ショパンのピアノソナタ。これはバッチリはまる。倍音が綺麗に伸びてすごく艶のある感じに聞こえる。

勝手にしやがれ - ラグタイム (シュール・ブルー)
男声ボーカルのジャズ。これもピッタリ。ボーカルもホーンセクションも生々しくてライブを聴いているようだ。

Electric Light Orchestra - Hold on Tight (The Best of E.L.O.)
古いエレクトリックロックはどうだ、という事でひっぱり出したがこれもかなり良い。厚みがある熱い音に。

capsule - Sugerless Girl (capsule rmx)
Whirloop - Sky Mint (J. '00' Fleming - Unfold #1)
現代のデジタルテクノは… とチャレンジしたらこれはダメダメ。ドライな音に変な伸びと艶が入ってしまい、特にデジタルハイハットはまるで割れガラスを叩いているような耳障りな音になってしまった。

Underworld - Pearls Girl (second toughest in the infants)
KEN ISHII - Let it All Ride (SUNRISER)
同じデジタルテクノでも艶や伸びが入っても大丈夫そうなものならどうだ、という訳で追加試聴。 予想通りこれは全然OK。 倍音が響く感じで気持ちいいぞ。

以上のように良くも悪くも真空管アンプというのはかなり個性的であるということを確認。近年のソリッドステートアンプとスピーカーによる、ソースを選ばないモニター的な音を聴きなれているとなんというかものすごく新鮮だった。
人工的なドライな音は基本的には合わないようだが、艶と伸びが付加されてもOKならそのような音楽でも駄目ではないようだ。
肉声、生楽器などのアコースティック系の音楽とは非常に相性が良いようで、ピタリとハマるとちょっと癖になりそうなぐらい良い音がする。

作る楽しみにプラスして聴く方でもこれだけ楽しめるとなると個人的には大満足。
さらに真空管の赤く光るヒーターを見ていると「ああ、こいつがこの音楽を増幅して鳴らしているんだなあ。その下のケース内の回路は自分でハンダ付けしたんだなあ。」という気分に浸れる自己満足のおまけ付き(笑)。
[6月28日追記]
大きさもぴったりで音も良かったのでUMU-131XSを購入。入金した翌日には到着した。

到着後すぐに、試聴機でちょっと気になっていた木ねじをマットブラックのキャップボルトに交換。ねじ径はM4で裏から爪付きナットで挟んで留めている。キットでは無いがちょっとだけ自作気分。
PCのディスプレイ脇の棚に真空管アンプ、プレイヤーとぴったり仲良く並んだ。
umu131xs1.jpgumu131xs2.jpg
posted by kaishi at 00:54| Comment(10) | TrackBack(0) | 雑記
この記事へのコメント
これは満足感がありそうなインプレですね。
私もEOSに外部アンプを追加してみることにして発注しました。真空管タイプではありませんが(笑)今回はオーディオ系で初DIYします。
Posted by 永尾 at 2008年06月26日 08:42
おお、やっぱり真空管アンプとバックロードホーンは相性悪くなさそうですね。
レポの雰囲気、解りやすかったです。

※だって私も携帯音楽プレイヤーのヘッドフォンは、もうずーーーーーーーーっとE5cですからっ←ER4SやらE530やら何やらを色々試しても、結局E5cが好みに合ってるようで・・・。

そう言えばハセヒロが時々日本橋で試聴会を開いてるのですが、かつておじゃました時に使っていたアンプが真空管タイプだったように記憶しております。
Posted by はるるん at 2008年06月26日 15:51
結局UMU-131XSを購入することにしました。
本当はもう少し他のスピーカーも検討したかったのですが、我が家の置き場ではとにかく幅が小さいのが条件で10cmを切るパッシブスピーカーはこれしか見つけられませんでした。
10cmを越えてもOKであればB&W M-1とかRadius90とかも面白そうだったのですが…
アクティブスピーカーなら超小型のものは沢山見つかるのですけどパッシブスピーカーだとほとんど見つかりませんね。
Posted by kaishi at 2008年06月27日 15:04
ソースとの相性をいろいろ考えるアンプやスピーカーというのは、オールラウンドが当たり前になった現在では、むしろ高級品ではないでしょうか。とてもカッコイイ趣味だと思います。

ときに、SHUREのイヤホンですが、最近はミュージシャンがライブのモニター用に使っているのをよく見かけます(最初に見たのはHAS=Human Audio Sponge=旧YMO)。私もベースの練習用に買おうかと思っているのですが、低音も普通のヘッドフォン並みににしっかり出るんでしょうか?

あと
永尾さん、いよいよ底なし沼に突入ですね!
(#`∇´)y-゜゜゜ウケケ
Posted by excelsior at 2008年06月27日 18:53
Shureのイヤホンですがヘッドフォン並というより、並のヘッドフォン以上に低音が出ます。ただしカナルタイプイヤホン全体に言えるのですが装着にコツがあり、きちんと奥まで差し込まないと駄目なので付け外しが多い場合には向かないです。

とりあえず「イヤホンで低音なんか出るのか?」とお思いでしたらKOSSのThe PLUGを聴いてみて下さい。これはヨドバシなどでも2千円ちょいで買えるお手軽イヤホンですが、その低音再生は聴いた瞬間に感動すると言うより爆笑すると思います(^^;)。
Posted by kaishi at 2008年06月27日 22:25
UMU-131XSご購入おめでとうございます。
私はメインのPC(というかメインはPCじゃなくてMac)にはアクティブなBOSEのE3を使ってますが、実はUMU-131XSは出た時からずっとE3のリプレイスにどうかなあ、と思ってたんです。別途アンプを買わなくちゃ、ですが、ハセヒロさんもUMU-131XSのリファレンス?に使っているA/T社の手頃なものが出たので、あれで行くかな、とか・・・。
kaishiさんの感想を読むと、今使っている「サイドバッフルに有機ガラスを採用」したヤツと遜色ない音が出そうで今、ゆらゆら揺れております。
E3も低音ばっちしで、あれはあれで充分満足行く音がでてるんですが、kaishiさんが書かれているとおり、ちゃんと音が出る(ここが重要)バックロードホーンは別格ですからねえ。
あと、多分低音はボリュームをもう少し上げるといいかもしれません。バックロードホーンはボリューム上げてもイヤラシク音が大きくならない・・・というかある程度上げないとバランスしないところがあるので・・・(なので、バックロードホーン専用(でもないのでしょうが)に作られた例のAudio Technica製アンプは小音量時はその辺のブーストをする機能がある)

「サイドバッフルに有機ガラスを採用」の私が使っているやつもそうですが、最近の小さいスピーカーユニットは効率が低くて本来バックロードホーン用か?というと疑問が残るのですが(欲を言えば100dbとか欲しいですしね)それでもあそこまで鳴ってくれるのはいいですね。

うーん、真空管アンプ、よさげだなあ・・・。
Posted by はるるん at 2008年06月28日 10:37
excelsiorさん

いわゆる耳栓型(カナル型)イアフォンは、以下に耳穴にフィットするかが全てと言ってもいいと思います。フィッティングをちょっとズラしちゃうと低音なんて全然出ません。つまり、以下に耳奥に入れられるかが勝負?なのかも。

私は耳の中が小さいので普通のインナーイア型イアフォンは痛くて長く使えないので、必然的にカナル型に行きましたが、プラグの素材でも音は大きく変わります。(遮音性も)
おすすめは現在販売されているSHUREの上位機種に付いている黒いフォーム素材のものです。

kaishiさんもおっしゃってますが、イアフォンごとに音はかなり違いますので視聴できるところがあったら是非おためし下さい。

低音がしっかりということだと現行SHUREでは530くらいしかないかもしれません。あとはドンドン普通になってきてます。420なんかはE5cを使っていると「スカ?」とか思っちゃうくらいバランスのいい優等生になってしまいました。

個人的には既に大昔に生産中止になってしまっているE5cを強くおすすめしたいのですが、これと同じような音が出るはずの530は実は結構違う感じがしておりまして、色々調べていると「E5cのまんまコピー」を発見しました。

http://www.mixwave.co.jp/audio/westone_um2.html

値段も40000以下(ヨドバシで調べたら39,800円)で530やE5cよりもかなり安いです。
音はマジでE5c。しかもE5cよりラインがフレキシブルなので装着しやすいのが美点。
もちろん前記したSHUREのフォームが取り付け可能です。

あと、聞いて欲しいのは

http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?Item=1162^ER4S&gclid=CIzUzemDlpQCFQdWegodHUAEtQ

これ、低音が大きいというワケではありませんが、多分普通に買える常識的な値段のイアフォンの中では一番解像度が高くて繊細・クリアな音がします。
低音もボリュームはE5cなどにはかなわないのですが、ビシっと引き締まった解像感抜群のベースなんかはいいんじゃないかと思います。

音などの官能評価が全てで好き嫌いなど個人差が大きな部分はまさに「好み」が全てなので、一度聞き比べて下さいな。

あと、練習用と言うことでしたが、録音とかされてます?

これも個人的におすすめです。
あと、これ、多分誰も評価してないと思いますが、実は携帯音楽プレイヤーとして実に高音質なプレイヤーでもあります・・・。

http://e93.seesaa.net/

つか、ゴミブログを紹介するより、SONYのサイトを案内すべきですね、ハイ。(^_^;


http://www.sony.jp/products/Consumer/linearpcm-rec/PCM-D50/index.html
Posted by はるるん at 2008年06月28日 10:54
BOSEのE3というのはちょっと知らないのですが、PC用のアクティブという事はM3でしょうか?
M3だとすると私も発売時にかなり悩んだのですが、BOSEセレクトショップの試聴でこの解像度でPCの音をずーっと聞いていたら疲れそうだと思ったので止めました。
今回置き換えるまで10年以上BOSEの初代MediaMateを使っていましたがようやく置き換えです。

いやあ、真空管アンプ面白いですよ。
あれから家中のCDを引っ張り出して聴いてますが、ソースがハマるとちょっと他では代え難いような、たまらない音が出ます。ジャズやボーカル系が特に良いですね。
逆にダメなものはもう全然ダメなのですが。

音量はエントリを書く時には相当大きくして聴きました。デスクトップに置いたのですが音がでかすぎて机に向かえないぐらいの音量です。なので離れて試聴しています。
今は机に向かってキーボードを叩いていますが、この状態で適度な音量にすると(当然ながら)さらに低音は出ないですね。アンプ自体が低音おとなしめのせいもありますが、デスクトップスピーカーとしてはやっぱりサブウーファーが欲しくなるかなあ。それでも今の所はそれが許せてしまうぐらい(ソースの相性が合えば)良い音がします。
Posted by kaishi at 2008年06月28日 22:03
皆様、いろいろ情報ありがとうございます。
ご紹介いただいたKOSSのThe PLUGやMixwave UM2などの各商品を元にいろいろWEBで探していて、

Ultimate Ears Triple.fi 10 PRO
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000X23IUO/ref=cm_cr_pr_product_top
というのを見つけたので、これを買ってみようかと思案しています。
Posted by excelsior at 2008年06月28日 23:16
お恥ずかしい。
E3ってなんでしょうね。(^_^;
SHUREのEとごっちゃになっちまいましたね。
M3でございます。

MediaMateいいですよね。私も使っておりました。
M3よりゆったり鳴るというか、暖かみのある音でしたね。
M3はM3でいいですよ。
欠点は、まあ、構造上横置きがあり得ないくらいで・・・。

ボリュームの件は釈迦に説法でしたね。申し訳ありません。

でも、kaishiさんの話を聞くとますます真空管アンプに興味が・・・・
いや、イカンイカン。


★excelsiorさん

10PROもいいですよ。
私も日本で発売されたときに購入しました。
AB3つ使っていますが低音がE5cに比べると物足りないのと、いわゆる「抜け」がイマイチに感じますが、バランスは悪くないと思います。
ボディがでかいのと耳の穴に突っ込む部分が太くて装着感がわるく、私の耳(の穴)には合いませんでしたっけ。
カナル型っていわゆる普通のヘッドフォンと違って単純に音だけというわけにもいかずに難しいところですね。

一連のShureとかERの4Sとかメジャーどころはチップの共用ができるのでShureのソフトフォームが使えて個人的にはありがたい感じなのですが。(つまり、トリプルファイ10pは遮音性が私にはどうしてもイマイチでした。)

あと、10proはカナル型にしてはグイグイ突っ込むんじゃなくて浅め装着で聞くっぽいタイプのようです。
こういうのも使わないとわからない点だったりして、サウンドハウスとかで視聴をオススメ〜とか思うんですが、お忙しいexcelsiorさんは視聴はむずかしっぽいですよねえ。

まあ、アレです。
私の感想含め、他人の感想は特にイアフォンとかではアテになりませんから、とだけ言っておきます。

ウチの女の子に聞き比べさせると、E2cの方がE5cより音がいいと言い張りますし、私が普段使っているDAPをいくつか聞かせるとKENWOODのHD60GD9(EC)( http://www.ec-kenwood.com/cgi-bin/omc?port=33971&req=PRODUCT&code=HD60GD9EC )よりiPod TouchやClassicの方が音がいいと言い張る子も一人や二人じゃないですからねえ・・・。

まあ、還暦前でモウロクしてきて可聴域が狭くなってきている私が若い人の耳に勝てるはずはないんですが・・・(>_<)


あ、E5ディスコン〜とか言ってた私ですが、SCL5-CLという後継機を発見しちゃいました。
Posted by はるるん at 2008年06月29日 05:44
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